チャート分析に予想や予測は不要。
今週の相場分析です。
EURUSD
今のユーロドルはこんな感じです。
赤チェックが下降トレンドライン、
青チェックが上昇トレンドラインです。
直近であった大きな動きは
長く意識され続けてた下降トレンドラインを
上方向に超えたという事実でしょうか。
ちなみにこの下降トレンドライン、
11月初旬の時点で
すでに引いていたんすけどね。
ほれ、赤チェックのラインじゃ。
【2021年11月初旬のチャート】
その当時、
1.152のサポートラインを割りこみ、
そして1.150も割っていきました。
黄色の水平線ね。
結構大事なサポートラインだったのですが
11月初旬当時、これを割ったんすよ。
この時点で「下方向」目線になったので
私は下降トレンドラインを引いた訳です。
で、1.15で下降トレンドラインを引いて
その後に相場は一気に急落し、
ユーロドルは1.12付近まで下げました。
私が下降トレンドラインを引いた時点で
何も考えずに売りで入っていたとすれば
+300pipsくらいでしょうか。
ここで注意しておきたいのは、
「下降トレンドラインを引いたから、
これから相場は下がるだろう!」
って予測をする事じゃないんです。
予測は無駄。
相場の未来なんて分からん。
神様でも分かりません。
大事なのはあくまで
「今、どういう状況か?」
把握する事。
11月初旬時点では、
・1.152の下支えラインを割り、
・1.50という大きなポイントも割り、
・下降トレンドライも引ける。
こうなると
「あくまで現時点では売り目線やな」
ってのが当時として分かる程度。
ほやから
赤チェックの下降トレンドラインを
当時に引いた訳です。
もう一回大事な話をしますが
相場の未来は誰にも分かりません。
分かるのは「現状」のみ。
上手くいかん人でやりがちなのは
予測しようとするから失敗するんすよ。
出来んことをしようとしても
そんなの出来るはずが無いでしょ。
神様でも未来は分からんのに
人間が予測して未来を当てようとするとか
そもそも無謀だって話しなんです。
やるのは現状把握まで。
その現状把握に最適なのが
チャートにラインを引く
ライントレードやと思ってます。
そうそう。
私が過去に唯一執筆した
『Wブロックトレーディング』
って裁量トレード手法があります。
これ読んでる読者さんの中にも
教材もってる人いますよね?
さっきのチャート見てみ?
どのポイントでエントリーして、
どのポイントで決済するか
見りゃ明確に分かるよね?
最低でも200pipsはとれたでしょ?
私はスキャル苦手ですが
日足だけで現状把握を繰り返すだけでも
相場から利益とる事は可能なんすよ。
あ。
裁量教材売りつける事はしませんよ(笑)
今回はあくまで、
「カワセ係長はこんな感じでライン引いた」
って解説だけですから。
ほんな訳でEURUSDは、
長く意識されていた下降トレンドラインを
先週に上抜けしたのが一つのポイントです。
『Wブロックトレーディング』やってる人は
こっからどうすれば良いか分かると思います。
教材売らんけど(笑)
GBPJPY
続いて私の大好きなポンド円。
現状のチャートはこうなってます。
赤チェックが下降トレンドライン、
青チェックが上昇トレンドライン、
黄色の水平線が2本ある状態です。
【現在のGBPJPY】
最近ポンド円は派手に上がってたのですが
上側には押さえつける要素がなく、
ガンガンに上がってきてた感じですね。
ちなみに、
下側にある上昇トレンドライン(青印)は
12月下旬(1ヶ月前)に引いた物です。
【2021年12月24日頃】
長く意識されてた下降トレンドライン(赤印)を
上方向に超えたのを確認してから
上昇トレンドライン(青印)を引きました。
引くタイミングがちょっと早かったのですが
下側に厚いサポート域があったのが
上昇トレンドラインを引いた根拠ですね。
当時、148.5円~149.0円のあたりで
ポンド円は何度も跳ね返されていたんすよ。
オレンジ色の領域のあたりです。
148.5円~149.0円を割れず、
そして下降トレンドラインを上に超えたので
上昇トレンドラインを早めに引きました。
んで、
「そっからどうなったか?」については
直近のチャートの通りですね。
12月20日頃に150円付近だったのが、
一時、157円を超える所まで上がりました。
利益幅で言えば+700pipsほどです。
別にこれも
12月20日当時に予想した訳じゃないです。
・下側に厚いサポート域がある(オレンジ色)
・下降トレンドラインを上に超えた
・上側には抵抗となるラインがしばらく無い
総合的に勘案して
上昇トレンドラインを引いておいたって話。
予想でも予測でもなく、
現状把握の末の「結果」です。
当然、現状を把握するだけですから
相場の流れによって現状は変化します。
現時点で上昇方向と見ていても、
次の日には状況が変化してるかもです。
やるのは現状把握ですから。
トレードで上手くいかない場合、
予測という私情を挟みすぎだと思うんすよ。
自分の考えや私情を挟むから
予測が当たった外れたで一喜一憂してしまいます。
なので予想が外れたら
損切りできずにズルズルと塩漬けし、
取返しがつかなくなってしまう訳です。
未来は1秒先も分からんですから
予想はしない方が宜しいですよ。
やるのは現状を把握するだけ。
現状把握にうってつけなのが
ライントレードという方法やと思います。
USDJPY
最後はドル円。
これはちょいと難しい展開。
【ドル円現在チャート】
一応、上昇トレンドラインはあります。
これを引いたのは12月24日頃です。
【12月24日時点のチャート】
このトレンドラインは
「一応引いた」くらいの感覚でして
現状把握しにくい状況だったんすよね。
なぜならこの上昇トレンドライン、
無理矢理引いた感があるからです。
さっきのチャートに白色で、
「間」って書いてあるでしょ。
相場の流れと
トレンドラインに乖離が大きい時、
「間」があらわれます。
「間」とか表現してるのは
恐らくカワセ係長くらいやと思いますが
かなり重要な視点になります。
「間」があるトレンドラインは
あんまり宜しくないラインという定義なので
基本的には使うなって話しになります。
あ、
『Wブロックトレーディング』の受講生に
まじで注意しとけって指導してる感じ。
現状把握のためにライン引いたけど
「間」のある場合は手出し無用。
相場が上昇トレンドラインの上にあるので
一応、買い目線で見ていても良いですし
実際に相場は上がってきてはいますが、、
そもそも「間」があって美しくないので
非常にやりにくい相場状況だと言えます。
入らない方が無難。
あ、この解説を聞いて、
「ドル円は難しい通貨ペアなのだ」とか
そういう結論じゃないですよ。
ひとまず一通りのチャートに
ラインを引いてみるのが重要なんすよ。
で、「間」があったりして
難しそうな通貨は手出ししない。
美しいヤツだけ入る。
『Wブロックトレーディング』やってる人は
EURUSDとGBPJPYはエントリーできるけど、
ドル円はどう見てもエントリー出来ないのが
超明確に分かっていただけますよね?
ルールが明確やから。
チャートにラインを引くと
相場の「現状」が可視化できるのでお勧めですよ。
さいごに
まー、ほういう訳で
チャートに引いたラインについて
私なりの解説をしてきました。
このメルマガで相場のガチ解説したのって
恐らく2~3年ぶりやと思います。
チャートにライン引くのは
実は毎週やっとるんやけどね。
アップしたりの作業が面倒なので
せっかくチャートにラインを引いても
いっつも画像はお蔵入りにしてます(笑)
ま、お蔵入りは良いとして
「今日のまとめ」をお話ししますね。
チャートで大事なのって
以下を理解しておく事やと思います。
・相場の未来は誰にも分からん
(これはホント当たり前のこと)
・予測や予想はハッキリ言って無駄
(下手に予測すると私情が入る)
・出来るのは現状把握のみ
以上、2~3年ぶりの相場解説でした。