AさんとBさんで、結果が違う・・・GSP-FLOATING systemのバージョンアップについて
EAを運用していると、
AというFX業者ではエントリーしたのに、
BというFX業者ではエントリーが無かった
この記事をお読みのあなたも、
何らかのEAで感じた事があるかもしれません。
GSP-FLOATING systemのみならず、
多くのEA投資家とEA開発者を悩ませる
『EA業界の永遠の課題』と言える問題です。
FX業者間で差異が生じてしまう理由は、
『FX業者によって配信されるレートに微妙な違いがあるから』
です。
例えば、
配信レートがたった0.3pips違うだけでも、
テクニカル計算に僅かな差異が生じます。
Aという業者では、移動平均線がゴールデンクロスしているのに、
Bという業者では、わずかにクロスしていない・・・。
少し想像しにくいかもしれませんが、
このような現象は、日常茶飯事的に発生しています。
この積み重ねで、
AというFX業者ではエントリーしたのに、
BというFX業者ではエントリーが無かった
ということが起こってしまうんです。
また、
MT4を稼働させるパソコン環境や、通信速度の違いによっても、
配信レートに差が生じると言われています。
ですので、
【相場のレートは誤差の塊】
と思っておいた方が良いですし、
実際、相場のレートは
業者やMT4稼働環境で驚くほど違います。
これに対するEA開発者としての意見を言います。
実際問題、
AというFX業者ではエントリーしたのに、
BというFX業者ではエントリーが無かった
これに対する対策は無理です。
『配信レートの違い』という要因が、
自動売買ソフト【以外】のところにある以上、対策のしようが無いのです。
EAが「1」か「0」かで判断する以上、
業者間のエントリー差異という問題は、EA開発者には解決できません。
・・・申し訳ないです。
ですが、エントリーの差異に関して、
【EAで解決できる部分】もあります。
例えば、
EAがちゃんとFX業者に注文を出したのに、
何らかの影響で注文が通らなかった場合。
サーバーが停止していたり、
偶然、他のEAと注文が重なってしまったり、
(MT4からは、同時に2つ以上の注文を出せません)
その他イロイロ
GSP-FLOATING systemは、
(他にも同じ設計のEAは沢山あると思いますが)
ローソク足確定時にしか注文を出しません。
ですので、
万が一、注文が通らなかった場合は
1時間後のチャンスを待つことになります。
1:00にEAが買いエントリーサインを出したのに、
その時の注文が通らなかった場合、
次にEAが動作するのは2:00です。
2:00に買いサインが出れば良いのですが、
2:00にはサインが出ないかもしれません。
その
見逃してしまった買いサインが公式で大きな勝ちトレードになってしまえば、
なかなかやり切れない気持ちになると思います。
機会損失です。
私の環境では、EAのサイン見逃しはあまり見られませんが、
(ロジックを知っているので、すぐ分かります)
やはり、ローソク足確定時にしか稼働しないEAは、
このような問題があると言えます。
と、言うことで。
次回バージョンアップでは、
EAの動作に「リトライ」機能も付けます。
3:00に注文を出したのに、
何らかの影響により注文が通らなかった場合は、
3:01にリトライをするようにします。
リトライの回数分、
EAの動作が重くなってしまうという懸念はありますが、
例えば、
3:05まで5回リトライするのか?
3:10まで10回リトライするのか?
など、自由に設定できるようにします。
普段はあまり出番の無い機能かもしれませんが、
トレードの誤差要因を少しでも軽減するために、
次回バージョンアップで機能を付随させます。
流石に、
FX業者間の違いやEA稼働環境による違いに対しては
どうしようもありませんが、
EA開発者として、出来る対策はします。
この機能につきましても、
当方での動作を確認してからバージョンアップ登録とさせていただきます。