勝てないインジ(EA)のサインを反対にしたら爆勝ちロジックが出来るのでは?
こんにちは、カワセ係長です。
今日もQ&Aを公開します。
今日のは頻繁に入る質問ですが、
最近に読者さんになった人もいるので
情報共有させていただきますね。
EA作った事がある人とか
私のEA開発塾の塾生さんにとっては
「耳タコ」の内容だと思います(笑)
勝てないインジ(EA)のサインを
反対にしたら勝てるようにならないのですか?
【Hさんより】
お世話になります。
楽しく拝見させていただいております。
矢印サインのインディケータは勝てません。
確かにその通りだと思います(笑
そこで提案なんですが、
矢印が出現したら反対売買するEAはつくれますか?
矢印サイン通りだと勝率30%だとすると
反対にポジションとれば勝率70%ですよね。
上矢印がでたらショート/下矢印でロング。
いかがでしょうか?
大変興味ありますので
ご返信いただけたら幸いです。
【カワセ係長より】
Hさん
こんにちは、カワセ係長です。
いつもご購読ありがとうございます。
なるほどです。
『勝てないサインを反対にしたら?』
ですね。
結論から言えば勝てません。
残念ですが、勝てません。
その理由を以下に解説していきますね。
その辺に売ってる適当な商材矢印ツールを
自動売買化するとするじゃないですか。
するとその矢印ツールは適当に作られてるので
自動売買化した上でバックテストすると
激しく右肩下がりになります。
ここまでは想像できますよね?
簡単に右肩下がりのグラフが作れます。
んでんで。
次に多くのEA作者が考えるのが、
『サインを逆にしたらどうなるか?』です。
みんな思いつきます。
私もやります(笑)
プログラムの中の
「buy」と「sell」を入れ替えるだけなので
ホントに一瞬で簡単にできるんですよ。
「これだけ負けてりゃ、
逆にすればウハウハじゃね?」って。
んで、
満を持してバックテストボタンを押すと、
右肩下がりのグラフがアウトプットされます。
「完コピか!」ってくらい
見事に同じ感じの右肩下がりです(笑)
「プログラム上書きされてないんじゃ?」
って目を疑うんですが、
細かく売買履歴を見ていきますと
ちゃんと買いと売りは反対になってます。
勝てないサインを売買反対にしても
実はまったく勝てないんです。
これ、原因は「スプレッド」のせいです。
スプレッド2pipsだとすれば、
1,000回トレードすれば2,000pipsのスプレッド、
つまり手数料を払ってるって事です。
適当な矢印ツールをEA化しても
勝てるようにならないのは、
要はロジックにまったく優位性がなく、
「スプレッド負け」しているからです。
矢印ツールどおりに自動化すれば、
1,000回トレードで2,200pipsのマイナス。
買いと売りを逆にすれば
1,000回トレードで1,800pipsのマイナス。
・・・って感じですね。
2,000pips分のスプレッドだけ
綺麗に負けてしまってるってことです。
適当に作られている矢印ツールなので、
サインそのものに可も不可もない状態で
単にスプレッド負けしてしまっているんです。
私はロジックについて、たまに
「優位性がある/ない」という表現をしますが、
「優位性がない」の意味は、
相場に対してなんのエッヂもないため、
勝率50%ということです。
なので取引すればするほど
スプレッド負けする方向に収束していきます。
勝率50%なので、買いと売りを逆にしても、
勝率50%なので右肩下がりで変わらずです。
逆に言えば、
勝率40%ができた方が嬉しいですね。
買いと売りを逆にすれば勝率60%なので
「優位性がある」という事です。
勝率52%とかになったとしても
それくらいの微勝ちでしたら
結局トータルで見ればスプレッド負けします。
ってことでプラス方向でもマイナス方向でも
「優位性のあるロジック」を見つけるのは
よほど大変という事です。
逆に言えば、
スプレッド手数料のある環境でのトレードは
トレーダー側から見れば不利という事であり、
「胴元」に有利なような仕組みになっているという事ですね。
・・・という見解です。
今後とも宜しくお願い致します。
カワセ係長
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※説明を分かりやすくするため
「勝率」の表現で統一をしていますが、
実際の優位性の評価は収益率での検討が必要です。